木造一戸建ての解体費とアスベスト調査費とは?【3社に見積もりした結果】

こんにちは。ペリカン(@Pelican0825)です。千葉で大家業をしています。

 

最近は土地を仕入れて、新築アパートを建てる機会が増えました。ただ最近もあったのですが、購入した土地に築40年超えの古家が建っていて、そのままでは新しい建物を建築できない状況でした。

 

さっそく解体費用の見積もりをしてみると、各社金額がぜんぜん違うのですよね。しかも、アスベスト調査費用ならぬ、聞き慣れないコトバもでてきたり......。

 

というわけで今回は、一戸建ての解体費用を3社ほど取得してみたので、見積もりで見るべきポイントとあわせて解説していきたいと思います。

今回、見積もりを取った一戸建てのスペック

今回解体したのが、こちらの戸建てです。昭和54築なので築40年超えの、いわゆる旧耐震物件です。

 

 

「解体費」は、建物の延床面積によって、費用が変わってきます。今回は、建物面積が75平米弱だったので、坪数にして22〜23坪のボリュームということになります。

 

これは平米数÷3.3でだいたいの坪数が算出されますので、ぜひ解体を検討されている建物があれば、計算してみてくださいね。

解体費用の見積もりが高い会社と安い会社の違いとは?

今回、3社ほど見積もりを依頼しました。

 

それぞれポイントを解説していきます。

 

A社の見積もり

まずはA社です。総額が150万円でした。しかも消費税別なので、合計は165万円になります。内訳をみると、木造の解体単価が坪35,000円になっています。

 

一般的に木造の解体費用の相場は、3〜4万円と言われているのでこれ自体は普通ですが、内装解体が坪12,000円となっていたり、基礎撤去も坪12,000円など別料金となっているので、かなり大きいですね。この会社は見送りとしました。

 

 

B社の見積もり

つづいてB社です。こちらは総額125万円とかなり下がりました。家屋の解体単価も坪31,300円と良心的な部類ですね。

 

ただし、諸経費だけで8万円かかっているのが少し目立ちます。また、欄外に「アスベスト調査費」は別途となっており、おおよその費用を聞いてみると5万円ということでした。なので、総額は130万円でした。

 

 

この「アスベスト調査」というのは、令和4年4月1日以降に着工する一定規模以上の解体・改造・補修工事について、アスベストの有無に関わらず、アスベスト調査結果を電子システムで報告が必要になりました。

 

報告が必要な工事は、以下のとおりです。

 

解体部分の床面積が80m2以上の建築物の解体工事
※建築物の解体工事とは、建築物の壁、柱および床を同時に撤去する工事をいう
請負⾦額が税込100万円以上の建築物の改修工事
※建築物の改修⼯事とは、建築物に現存する材料に何らかの変更を加える工事であって、建築物の解体工事以外のものをいう
※請負⾦額は、材料費も含めた⼯事全体の請負⾦額をいう
請負⾦額が税込100万円以上の下記工作物の解体工事・改修工事
・反応槽、加熱炉、ボイラー、圧⼒容器
・配管設備(建築物に設ける給⽔・排⽔・換気・暖房・冷房・排煙設備等を除く)
・焼却設備
・煙突(建築物に設ける排煙設備等を除く)
・貯蔵設備(穀物を貯蔵するための設備を除く)
・発電設備(太陽光発電設備・⾵⼒発電設備を除く)
・変電設備、配電設備、送電設備(ケーブルを含む)
・トンネルの天井板
・プラットホームの上家、鉄道の駅の地下式構造部分の壁・天井板
・遮⾳壁、軽量盛⼟保護パネル

 

一戸建てだと、床面積80平米以上、または解体費100万円以上になることが多いので、ほとんどの工事でアスベスト調査が必要になってきますね。

 

実際にアスベストが検出された場合は、その廃材の処分費はかなり割高になります。ただ木造の場合は、アスベストが使用されているケースは稀です。多いのは、鉄骨造で旧耐震の古い物件ですね。

C社の見積もり

C社の見積もりです。最終的に、私はこの解体業者さんに発注しました。総額で120万円でした。

 

まず解体単価が3万円と最安でした。その他、足場、外構、植栽撤去、重機回送、整地費用、事務手数料などありますが、それぞれ金額が大きくなく、良心的です。しかも、この見積もりは「アスベスト調査費用が込み」だったので、総額でB社さんよりも10万円やすくなります。

 

 

ということで、このC社に依頼して、綺麗に更地にしてもらうことができました。

 

ちなみに今回、建物の滅失登記は自分でやりました。書き方を間違えなければ誰でもセルフでできますね。詳細のやり方は以前の記事「建物のセルフ滅失登記&セルフ地鎮祭をしてきました【具体的なやり方解説】」をご覧ください。

 

まとめ:見積もりは内訳までしっかり見るべし!

まとめると、以下ですね。

 

  • 木造の解体単価は、坪3万円程度だと良心的
  • 内装解体、基礎撤去など別で取られると割高になる
  • 諸経費が高くなっている場合がある
  • アスベスト調査費が別だと5万円ほど見ておく必要がある

 

上記以外にも、廃材の処分代が高いとか、いろいろなところにトラップが潜んでいます(笑)

 

ですからお見積りは内訳までしっかりチェックして、各項目が高すぎないかどうか判断しなければいけませんね。

 

ということで本日は以上です。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!

 

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