アサックスのアパートローン活用法とは?【最長30年・耐用年数超OK】

こんにちは。ペリカン(@Pelican0825)です。千葉県で大家業を7年ほどしています。

 

今回は、アサックスのアパートローンについて調査してきました。

 

アサックスは、1969年創業でかなり長い歴史がありますね。現在は、不動産担保ローンを専業でやっているノンバンクということになります。

 

独特のノウハウで、2019年には貸し倒れ率0%という驚異的な数字を叩き出しており、2002年の経産省の部会中間報告では”非常に堅実な会社”として取り上げられています。

(参考)ウィキペディア:「アサックス」より

 

法定耐用年数超えにも融資が出るようなので、一体、どのような融資基準なのか?ヒアリングしてきましたので、ここにご報告いたします。

※本記事は、2021年の最新の融資情報となっています。

 

それでは早速、まいりましょう!

アサックスのアパートローンの特徴

融資

 

店舗は、東京・神奈川・埼玉にありあす。

 

現在は、以下の8店舗ですね。

 

  • 本店(東京都渋谷区広尾)
  • 銀座支店(東京都中央区銀座)
  • 新宿支店(東京都渋谷区代々木)
  • 池袋支店(東京都豊島区南池袋)
  • 上野支店(東京都台東区東上野)
  • 立川支店(東京都立川市)
  • 横浜支店(神奈川県横浜市)
  • 大宮支店(埼玉県さいたま市)

 

もともと千葉県の船橋支店もありましたが、ちょっと前に閉鎖されたようですね。。。

 

ただし、千葉県も融資エリアとしては可能ですので、千葉エリアの融資は「上野支店」が管轄になっているようです。

利用条件・属性など

アサックスの最大の特徴は、属性は問わないということですね。サラリーマンの年収基準などもありません。

 

昨今は、オリックス銀行、静岡銀行、スルガ銀行など、サラリーマン向けアパートローンをやっているところは、最低でも年収700万以上というのが一つのバーになっていました。

 

そういう点で、アサックスはサラリーマン年収が少ない人、自営業者の方、主婦など、広く門戸が開かれていると言えるでしょう。

融資可能エリアについて

融資エリアは、1都3県に限定されます。電話では「国道16号線の内側が一つの目安になります」とおっしゃっていました。

 

これは恵比寿にある本店での確認情報です。

 

国道16号線

 

上記の赤枠で囲まれてたエリアですね。

 

実際には、絶対に国道16号線の内側に物件がないとダメというわけではなく、国道16号線付近か、ちょっと外でも融資の土俵に乗る可能性があるということでした。そこは担保評価次第ということになります。

 

もう一つ言われたのは「駅徒歩10分圏内でないと、非常に評価が厳しくなることが多いです」とのこと。つまり、駅から離れると、土地の坪単価が下がっていくためだと思われます。

 

具体的に、坪単価どれくらいのエリアだと良いのでしょうか?と私が質問したところ、「坪単価は最低40〜50万円ほどないと土俵に乗らないことが多い」ということでした、

 

まとめると以下の3点ですね。

 

融資可能エリア
  • 国道16号線の内側、またはその付近まで
  • 駅徒歩10分圏内
  • 土地の坪単価50万円程度あること

 

上記を見ると、やはり立地はかなり良い場所である必要があるようですね。好立地のアパート・マンションなどを選ぶ必要があるでしょう。

 

融資対象・金利・融資期間など

融資対象ですが、法定耐用年数超え物件への融資もOKです。

 

融資期間は、●年ー経過年数など一律でルールがわけではなく、個別案件ごとに決定されます。

 

この点は、オリックス静岡銀行・トラストなどのように、40年ー築年数など一定のルールがあるのかと思っていましたが、かなり個別案件ごとに融資年数が決まってくるようです。

 

ただし融資期間は、最長30年ということなので、新築でもRCでも、この範囲での融資ということになります。

 

金利は1.95%〜5.90%の間ですが、築古で5000万円以下だと3%後半〜4%前半になることが多いようです。

 

融資額が5000万円を超える案件については、固定金利2.90%という大口案件向けの優遇金利キャンペーンをやっていますので、ロットが大きければ大きいほど金利が低くなるようです。

 

金利1.95%というのは、おそらく都心部のRCマンションなど、数億円規模になったときに、表面利回りが低いので、この金利で借りれるということでしょう。

 

ですから、16号線内側の通常の中古アパートであれば、金利は3%〜4%台と考えておいた方が良いと思われますので、その点では三井住友トラストやセゾンファンデックスと同等水準ということになります。

 

物件評価方法について

物件評価ですが、こちらは積算評価と収益還元評価のどちらか低い方を取るということだそうです。

 

実勢価格や販売価格も見るようですが、基本的には独自のデータベースを元に、そこから担保評価を出していくということでした。ここはさすが昔から不動産担保ローンをやっている老舗だけありますね。

 

なお融資額は、購入価格の最大7割〜8割程度までになります。自己資金2〜3割は最低限用意しておく必要があります。

 

ですから、もし5000万円以上の大口融資による金利優遇を受けようとすると、物件の担保評価としては7000万くらい出るものを持ち込まないといけません。実際は担保評価の7〜8割の融資額になるということでした。

融資手数料と中途解約違約金について

融資実行時にかかる手数料としては、物件にもよりますが2〜3%だそうです。

 

また中途解約して一括で繰上返済する場合には、残債の3%の違約金がかかるそうですが、融資金額の1割までは手数料ゼロでOKだそうです。

 

つまり3000万円の融資額なら、1回あたり300万円までの繰上返済なら、違約金はゼロになります。

まとめ:立地の良いアパート・マンション向き

1棟マンション

 

スルガ銀行、静岡銀行、オリックスなど、昨今は年収が700万円〜1000万円などかなりの高属性サラリーマン向けの金融機関が増えてきました。そして、立地もかなり良いものでないと審査通過しません。

 

そういう点では、アサックスもそういった金融機関と同じく、国道16号線の内側で駅徒歩10分以内という条件がありますが、年収基準がないという点で、利用者の裾野が広くなっているのが最大の特徴だと言えるでしょう。

 

ただしアサックスは、金利が3%後半〜4%程度と、かなりの高金利ではあります。これはスルガ・オリックス等の金利2〜3%程度と比較すると見劣りしますが、三井住友トラストL&Fと同じような立ち位置ではないかと思います。

 

アサックスさんは東証一部上場企業だけあって、私が電話でお話した限りでは、かなり真面目で丁寧だったので好印象でした。これは!という物件がありましたら、皆さんも一度、事前審査してみくださいね。

 

というわけで、本日は以上です!

 

以下、関連記事です。

 

▼復活したスルガ銀行のアパートローンの最新情報です。

 

▼ノンバンクの活用法と注意点について解説しています。

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