サービス業で私が体験したブラック企業の特徴8つとは?

こんにちは。ペリカン(@Pelican0825)です。

 

2017年5月10日に厚生労働省が発表した「労働基準関係法令違反に係る公表事案」というのがあります。

 

これは”いわゆる”「ブラック企業リスト一覧」です!

 

労働基準関係法令違反に係る公表事案

 

先日、トップニュースになった広告代理店のD社も「36協定の延長時間を超える、違法な時間外労働を行わせた」ということで、バッチリ載っております。

ブラック企業の定義

一般的に「ブラック企業の条件」とは以下に当てはまる会社を指しますね。

 

  • 長時間残業
  • 賃金の不払い
  • 職場内のパワハラ
  • 過度なノルマ
  • 不当解雇(リストラ)
  • 違法行為(脱税・粉飾決算・反社会的勢力)

 

以上のとおりです。

総じて企業コンプライアンスの低下した会社のことをブラック企業などと呼びます。

 

ここでWikipediaの定義が、面白かったので紹介しておきますね。

 

ブラック企業(ブラックきぎょう)またはブラック会社(ブラックがいしゃ)とは、広義としては暴力団などの反社会的団体との繋がりを持つなど違法行為を常態化させた会社を指し、狭義には新興産業において若者を大量に採用し、過重労働・違法労働によって使いつぶし、次々と離職に追い込む成長大企業を指す(出所:Wikipediaより)

 

「若者を大量採用して、過重労働で、次々に離職に追い込む会社」というのが特徴と書いてあります。しかもそれが「成長大企業である」との記載が、興味深いですね。

 

頑張っている会社ほど、ブラック企業になりやすいということでしょう。労働基準法に違反したら「ブラック企業リスト」に載るよ!というのは明確な線引きです。

ブラック企業の一番の問題点

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ブラック企業の問題とは、、、、

  • 過重ノルマってどの程度?
  • 離職率が高いってどのくらい?
  • どこからがパワハラ?

こういった点は、明確な線引き難しいのではないかと思います。

 

また会社全体が、ブラックな雰囲気だと、上司だけの問題でもありません。

サービス企業におけるブラック体質

私がフリーランスになる前は、サービス業(ホテル・結婚式場)でずっと働いていました。

 

そこで感じたブラック企業の特徴を紹介します。

残業100時間超の労働環境

夏場は特に忙しかったので、残業が常に80時間〜100時間くらいでした。しかし社内は残業抑制ムードはありましたので、すべての残業時間を付けれていたわけではないので、100時間前後は余裕で行っていたと思います。

 

申告する残業時間というのが、すべてではないということですね。こういう会社は世の中にたくさんあるでしょう。付けたくても、付けれないということです。

過度な残業抑制命令

残業が多い社員は、社内で実名で張り出しが行われていました。これは残業平準化という名目で、残業が少ない社員が、残業が多い社員を助けるために張り出されていました。

 

しかし残業時間リストのTOP3人くらいは、犯罪者のような扱いに近いものがあり、個別に上司から残業抑制命令のメールが届くことも多かったです。

 

こういう見せしめや張り出しにより、個人の自尊心が傷つく人もいるでしょう。会社で残業すると怒られるので、家に帰ってから仕事をしている社員もいました。

中抜けシフト

サービス業の一番苦しいのが、「中抜けシフト」です。

 

例えば、、、朝6時とかに出社して、朝一の顧客対応をして、そこからお昼まで働いたら、一度中抜けして自宅に帰ります。そしてまた夕方に戻ってきて、夜22時〜23時ごろまで働くという、過密スケジュールのことを「中抜けシフト」と呼んでいます。

 

実労働時間は13時間労働ですが、拘束時間が朝から晩までで、しかも翌日もまた中抜けシフトだと、肉体的負担が相当大きいシフトになっています。

お昼ごはんが夜8時から

私が結婚式場でプランナーとして働いていたときには、週末は朝9時からスタートして夜8時まで、ずっとお客さんと打ち合わせが入っていました。

 

すると終わって夜8時過ぎから昼食という、ありえないスケジュールが続きました。

 

合間にお菓子などをつまむくらいはできますが、夜8時から持参したお弁当を食べるというのはかなり悲しいものがありました。

出勤時間の強要

ある時、上司から「出社は始業の5分前までに厳守」という通達が出ました。それにより始業の3分前とかに、駆け込みで出社した人は別室に呼び出されて上司が鬼の形相で怒るということが何回がありました。

 

もちろん出社時間に余裕を持つことは大切で社会人としても当たり前ですが、先生が生徒を叱る学校のような雰囲気だったので、これによりチーム内の上司と部下の信頼関係が希薄になっていました。

連帯責任

ある時、仕事のミスが発覚して、職場のチーム全体で問題修正に時間がかかることがわかりました。すると上司から、普段は9時出社なのに、数日間は朝6時出社が命じられました。

 

「チームで迷惑をかけたやつがいるので連帯責任だ!」ということだと思いますが、ミスが許されないピリピリした雰囲気がずっと続いたときは、かなり精神的に辛かったです。

有給休暇の取得がしにくい雰囲気

サービス業は、常にチームで動いています。自分の仕事だけちゃんとしていれば良いという考えはありません。だから誰かが欠勤すると他のメンバーに負担が重くのしかかります。

 

チームが少人数であればあるほど、その傾向が強いです。20人メンバーがいれば一人休んでも大したことはありませんが、メンバーが5、6人しかいなければ一人休んだだけで、他のメンバーの業務量(残業時間)が格段に増えて迷惑をかけます。

 

私が会社を辞めるときには、結局、有給休暇は一日も使えず、退職日の当日まで現場でバリバリ働きました。これは気持ちの問題とか、雰囲気だけということではなく、現実に誰かが休むと職場が回らなくなるケースで運営している職場はけっこうあります。

労働環境

顧客第一主義のサービス業の会社は多いです。私が働いていた結婚式場でも、従業員向けスペースを作るくらいなら、顧客向けのスペースを作るという会社の方針がありました。

 

私が働いていた職場は、休憩スペースなどもなく、回りは山の中なので飲食店も無く、外食ができません。その結果、みんな給湯室でお弁当を食べたり、施設のトイレの前でお昼ごはんを食べる光景が毎日でした。

おわりに

ブラック企業の一番の問題というのは、電通の事件でもそうですが「従業員の感覚が麻痺してしまって冷静な判断ができなくなること」です。

 

違法なことがあれば、社内で総務に相談したり、労働局に相談したりできますが、モラルやパワハラの問題、労働環境の問題、というのはグレーゾーンも沢山ありますからね。

 

最後は「自分の身は自分で守る意識」が大切になりますが、盲目的な人ほどこれを強く意識しないと、本当に会社にヤラれてしまいます。自分が気持ち良いキャリアを築き、楽しい人生を送るという考え方を常に意識することが大切です。

 

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