ホテルマン時代の私の月収・年収・ボーナス額【リアルな給与明細】

本日のテーマは「ホテルマンの給料」です。

 

ホテルマン=サービス業ですので、なんとなく「立ち仕事で大変」「薄給」というイメージがあるかもしれませんね。

 

今回は、26歳から33歳まで7年間ほどリゾート企業でホテルマンだった筆者が、ホテルマン・サービス業のリアルな給料を公開します。

 

また「職場環境」についても、私の経験からできるだけ詳しく書いてみたいと思います。

※サービス業のリアルについて参考になれば嬉しいです

私が働いていた職場スペック

私が働いていたのは、国内資本のリゾート企業です。

 

全国に施設が50施設ほどあり、主にホテルや旅館などを経営している会社でした。社員数は、全国で約2000名ほど。本社は東京にあります。

 

私はリゾート地で、ホテルマンとして7年ほど勤務しました。正社員勤務です。

 

仕事内容は、フロント・レストランサービス・ハウスキーピング・ブライダルなど、ホテル業のほとんどを経験しました。

ホテルマン時代の私の月収

ホテル業は季節(シーズン)により、給料が大きく異なるということです。

 

私は勤務地が避暑地でしたので、8月が一年で最も忙しく、反対に冬場は閑散期でした。忙しければ残業が一気に増えて、給与も大きく変わる構造です。

 

ここでは【通常期・繁忙期・閑散期】の3つに分けて、リアルな給料を公開します。

※年によって基本給が少し違いますが誤差の範囲とお考えください

通常期

こちらが「通常期」の給与です。

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総支給額は36万円ほど、手取りは29万円ほどになっています。残業は55時間しており、残業手当が10万円ほど付いています。

 

だいたい通常の時期だと、残業は月に50〜60時間くらいでした。つまり1日2〜3時間くらいですね。これでも上司からは、50時間以内に収めるよう、よくお達しが出ていましたね。

 

繁忙期

こちらが「繁忙期」の給与です。

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総支給額は43万円ほど、手取りは35万円ほどになっています。残業は92時間しており、残業手当が17万円付いています。※こちらは私の7年間の勤務での最高額です

 

実際は100時間以上残業していました(上司から怒られるので途中でタイムカードを切っていました。笑

 

これくらいだと1日4時間〜5時間の残業なので、かなり疲労困憊になります。家に帰ったらご飯食べて、寝るだけという感じでした。

 

閑散期

こちらが「閑散期」の給与です。

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総支給額は26万円ほど、手取りは19万円ほどになっています。残業は13時間くらいで、残業手当が2万円です。

 

大卒・正社員で10万円台の給料は、正直かなり悲しかったです。ホテルマンの給料はほとんどは残業であることを痛感しました。

 

このように閑散期に入ると、給料がぐっと下がるので、労働賃金の安い業界だということを強く認識させられました。

ホテルマン時代の私の年収

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こちらがホテルマン時代の私の年収です。

 

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年収にしてだいたい440万円でした。こちらはボーナスも含まれており、正社員としての給料です。

 

私は中途入社でしたので、入社直後は400万円ちょっとでした。最高額は、残業しまくった年に、500万円にぎりぎり乗った年が2回ほどありました。

ホテルマン時代の私のボーナス

こちらがホテルマン時代のボーナス額です。

 

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支給額で43万円、手取りで34万円ほどです。ボーナスは、夏(6月)・冬(12月)の年2回です。

 

入社直後はボーナスも25万円くらいでしたが、ちょっとずつ自分の評価も上がって、平均では30万円ちょっとでした。最高は40万円くらいが1回だけありました。

職場環境はどうだったか?

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最後にホテルマンの職場環境について、私の経験談を書いてみます。 

 

以下の4つあります。

 

  • お休み・有給消化・福利厚生
  • 大変だったこと
  • 仕事のやり甲斐、楽しかったこと
  • 出世と給料について

 

上記について、それぞれ簡単に触れてみたいと思います。

 

お休み・有給消化・福利厚生

年に2回ほどリフレッシュ休暇制度がありました。10日間くらいあったので、みんな年2回に分けて使っていました。

 

しかし年末年始・GW・正月などは、基本繁忙期のため、このシーズンに休みを取ることはNGです。有給は常に30〜40日ほど溜まっていました。

 

月の公休は8日で年間96日+リフレッシュ休暇が10日ほどなので、合計でも年間106日ほどの休みです。

 

日本の年間休日は120日ほどありますので、土日祝が休みの一般の企業に比べて少ないのが、非常に残念でした。

 

福利厚生として自社施設が安く利用できるくらいです。住宅補助・資格手当などもまったくありませんでした。

大変だったこと

一番大変だったのは繁忙期(7・8・9月、年末年始・GW)です。私の職場は避暑地だったので、夏が忙しかったですね、

 

この月は、毎月の残業が80〜100時間超もありましたので、 本当にクタクタになって仕事をしていました。

 

特に超繁忙期は、月6日間しか休みを取れないのが肉体的にキツかったです。

仕事のやり甲斐、楽しかったこと

ホテルマンであるからには「おもてなし」の精神がやはり大切で、直接お客様と触れ合う仕事なので、自分のやったことでお客様に喜んでもらえると嬉しかったです。

 

またサービス業というと「現場」「泥臭い」という側面もありますが、CS(顧客満足度)や業務効率などを上げるために様々なKPIがあり、数値的な強さも求められます。

 

CSや売上にこだわってイベントを企画したり、実行力・人を巻き込む力も必要になってきますので、そういう点を追求することや自分の成長を感じることはやり甲斐になっていました。

出世と給料について

組織風土が「みんな平等」のスローガンなので、頑張っても頑張らなくても、社員間の給与格差はほとんどありませんでした

 

例えば、私がブライダル部門で働いていた時に、営業成績がトップになっても、他の社員より2〜3万円ほど手取りが高くなった程度です。

 

給与を上げるためには、部門長やホテル・旅館の支配人などマネジメント層になるか、料理長などスペシャリストになる必要があります。

※部長で年収600万〜700万、支配人・料理長で700〜1000万程度でした。

 

部長や支配人を束ねる、エリア統括になると1200〜1500万まで年収がアップしますが、これは2000名の全社員の中で、わずか5名程度でした。

 

ですから、多くの平社員は年収400万円台ということになります。

まとめ

私の会社は日系企業だったので、外資系ホテルとかだと、待遇も違っていたかもしれません。

 

ただし、これが日系ホテルマンの一つのリアルではあります。

 

これから日本はインバウンドも増えて、観光都市になろうとしているので、ホテル業・サービス業は「日本のおもてなし」産業を担う大切な役割があります。

 

しかし業界のメリット・デメリット、特性などをよくよく踏まえて、就職・転職をしていただければと思います。

 

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