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なぜ日本人はリスクを取って起業する人が少ないのか?

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日本人って起業する人がとても少ないよね?

 

大学時代に中国人の友人から言われたこの一言が衝撃だったのを今でも覚えています。彼は、国の奨学金で日本の大学に留学してきた中国のエリートでしたが、サラリーマンとして普通に就職する多くの日本の大学生に対して、疑問を持っていました。

 

起業家精神に関する調査(GEM/平成25年)でも、企業活動の活発さを表す指数(TEA)が日本は3.7%となっており、調査した67カ国中、イタリアに次いで低い数字になっているという報告があります。

 

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たしかに、日本人は家業を継ぐ人でないかぎり、一生サラリーマンの人が多いです。リスクを取って起業する人はどちらかというと少数派。では、なぜ日本人はリスクを取って、起業しようと思う人が少ないのでしょうか?

 

以下の3つの点で問題提起してみます。

 

【教育】実務能力を教えない

とりわけ日本の教育は、社会に出て役立つ能力をあまり教えてくれません。社会に出る直前の大学教育では、もう少し実践的な能力を鍛える機関であっても良いと思います。

 

社会で役立つ実務能力とは、ロジカルシンキング、目標設定、アイデアを出す力、マーケティング力、予測する力、プレゼンテーション、法律の基本知識、倫理・道徳などです。

 

こうした知識や経験をバランス良く教えることで、社会に出ても早期に活躍できる人はもっと増えるでしょう。すでに社会人の方にとっては、こうした大学生が就職してくることで危機感も湧いてくるかもしれません。

【制度】起業家を支援する仕組みが少ない

私がサラリーマンを辞めて個人事業をスタートした時に一番辛かったのは、銀行がお金を貸してくれないことです。日本の金融機関は、どれだけキャッシュフロー経営がうまく回っていようとも、B/Sが健全でない人(債務が多い人)にはお金を貸してくれません。

 

だから、事業開始のために融資相談をしても「あなたには住宅ローンがあるから融資はできません」と言われ門前払いになることもあります。しかし最初から資産超過で、ビジネスが上手くいっている人など本当に少数なのです。晴れたら傘を貸し、雨が降ったら傘を取り上げるようでは、小さなビジネスの芽は育ちません。

 

幸い私の場合は、日本政策金融公庫という政府系金融機関が支援してくれましたが、もっと起業家を支援する制度が充実していれば日本の起業家は増えていくだろうと考えています。

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【文化】成功した人を賞賛しない

アメリカでは起業家や成功者はとても賞賛されると聞いたことがあります。一方で日本では「お金持ちの人は悪いことをしてお金を稼いでいる」と思われる一面があります。

 

例えば、サラリーマンで手取りが月収50万円なら「高給取りなんだなぁ」くらいの感想ですが、もし「月収300万円です」と言ったら、何をしているのか怪しまれます。そこで 「ネットビジネスで月収300万円です」とか「投資業で月収300万円です」なんて言うと、危ない商売をしている人に見られることもあるかもしれません。

 

また日本のテレビで失敗した経営者が謝る映像がよく流れるのは、成功者への嫉妬が強いのかもしれません。成金というコトバが日本には昔からありますが、お金持ちは疎まれたり嫌われることが多く、日本には成功者を賞賛する文化が根付いていないように感じます。

おわりに

もちろん起業することが一番偉いとは思いません。しかし会社の中にいても、新しいことをしようという気持ちは大切です。また一度しかない短い人生の中で、何かに心から燃えてチャレンジするというのは、とても素敵な人生だと私は思います。

 

このような企業家精神が溢れる国・社会は、経済的にも絶対に衰退しないだろうとも思います。そのためには日本の【教育・制度・文化】などが少しずつでも変わっていくことを祈るのみです。

 

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