不動産賃貸業に「運転資金」で融資は可能か?【セーフティネット4号で申請してみた】

こんにちは。ペリカン(@Pelican0825)です。千葉県で賃貸業して8年目になります。

 

不動産投資において、種銭(たねせん)はものすごく重要ですよね。とくに拡大ステージにおいては、お金がたまったら物件を買う、を繰り返すので常にキャッシュ不足になるからです。

 

かくいう私も、戸建てのリフォーム費や新築アパートの建築資金でたくさんお金を使っており、手元キャッシュがもっとあったら選択肢が広がるな、と思うこともあります。

 

そんなことを考えていたら最近、中小企業庁がやっている「セーフティネット保証4号」なるものを発見しました。

 

セーフティネット保証4号とは
災害(自然災害orコロナウイルス)の発生に起因して、最近1か月の売上高が前年同月に対して20%以上減少しており、かつ、その後2か月を含む3か月間の売上高等が前年同期に比して 20%以上減少することが見込まれる場合に、信用保証協会が通常の保証限度額とは別枠で借入債務の 100%を保証する制度。

※参考:中小企業庁HP「セーフティネット保証制度(4号:突発的災害(自然災害等))

 

これを使えば、不動産投資で「運転資金」って借りられるのかな?とふと思い立ち、申請してみることにしました。

 

というわけで本記事は、セーフティネット4号の詳細と、3つの金融機関へ相談してみた結果について解説します。

セーフティネット4号の申請方法について

まずは申請手順指定期間についてお伝えします。

 

融資の申請手順について

以下の2ステップですね。

 

  1. 市役所でセーフティネット4号の認定を取る。
  2. その後金融機関に行って、保証協会付きで融資を相談する。

 

要件を満たしていたら1の認定はすぐ取れます。認定がおりたらその2〜3日後には、自宅に認定書が送られてきますので、それを持って地元の地銀・信金の窓口に行きます。

 

認定書の有効期限は1ヶ月間のみとなります。その期間に金融機関、または信用保証協会へセーフティネット保証の申込みをすることが必要になります。

 

金融機関は取引のある地銀・信金が良いと思いますが、なければ新規開拓しても良いでしょう。私の場合は、新たな金融機関との取り引き実績を作りたかったので、最寄りの地銀・信金3つに持ち込みました。

※その結果については後述します

セーフティネット4号の指定期間について

2022年2月時点では、指定期間は3月1日までとなっていましたが、最近これが延長されて6/1までになりました。

(参考)中小企業庁HP:新型コロナウイルス感染症に係るセーフティネット保証4号の指定期間を3ヶ月延長します

 

極端な話、6/1までに市役所で4号の認定を取れたら、金融機関への相談はその期限を過ぎても大丈夫です。要件に当てはまる方は、ぜひチャレンジしてみてください。

 

グーグルで「●●市 セーフティネット4号」と入力して検索すれば、みなさんがお住いの地域の申請方法・提出書類のフォーマット等が出てくると思います。それに沿って、提出書類を準備し、市役所に行きましょう。

【運転資金】3つの地銀・資金へ相談してみた結果

 

市役所で4号認定が取れたら、地銀・信金へ融資相談という流れになります。

 

以下は、私が3つの金融機関で相談した結果です。

 

信金T社

千葉県では有名な信金さんです。ここは以前新築アパートの融資で相談しましたが、一見さんNGの壁を突破できず、断念したことがあります。

 

私がお会いした担当者は、20代の若い信金マンでした。しかし、開口一番「賃貸業なので運転資金での融資は難しいです」と言われてしまいました。。。

 

ただし外壁塗装など「設備資金」としてならOKだそうです。その場合は外壁塗装費用の見積もりを取らなければいけませんし、それで融資が通ったのに外壁塗装せず、手元資金にしてしまうのは許されません。

 

もちろん既存物件のバリューアップにはなりますが、当初の目論見とは異なります。

 

設備資金として借りるなら、わざわざセーフティネット4号の認定を取らなくても、普通に融資相談すれば良い話なので、この時点で信金T社にはお断りすることにしました。

地銀T社

つづいて行ったのが、地銀T社さんでした。ここも以前、新築アパートの融資相談したことがあります。その時は、支店OK・本部NGで3ヶ月掛かったあげくお断りされました。

 

しかし、千葉県では第3地銀的なポジションで、親身に相談にのってくれます。さっそく面談したところ、運転資金で検討してもらえるということになりました。

 

しかし後日、担当の上司の方から電話がかかってきて、またしても「賃貸業に運転資金はダメでした」という回答でした。

 

理由としては、賃貸業の場合は、毎月の家賃収入から経費を払っていく事業なので、人件費・商品の仕入れ資金・家賃などの固定費が発生しない、というのが金融機関側の見解でした。

地銀K社

最後に行ったのが地銀のK銀行でした。ここも一見さんで既存取り引きはゼロでしたので、ド新規での突撃です。

 

面談で会ったのは、30代のベテラン風味の行員さんでした。さっそく「おいくらくらい借りられたいのですか?」と聞かれたので、「毎年かかる経費分で200〜300万円程度でもご支援いただけたらありがたいです」と話しました。

 

同時に「少額でも御行からお借りできて取引実績ができれば、将来、新築アパートのご相談もできればと思っています」と正直にお話しました。

 

すると、行員さんがちょっと渋い顔になり、「200〜300万円だと、実績になりません。当行では、500万円以上のローン取り引きをしないと取引実績としてカウントしないんですよ」と言われてしまいましたw

 

そんなことで、この日は残念ながら方向性が見いだせず、一旦、終話となりました。

 

しかし後日、この行員からケータイに入電があり、「試しに保証協会に500万で運転資金で事前審査を出してみたら、承認になりました」と連絡がありました。

 

ただし保証協会がOKでも、支店内での審査が別途あるので、やはり運転資金だとNGになる可能性があるそうです。

 

まあ私もダメ元で出してみるか!と思って、後日ふたたび面談して、融資名目について話し合い、支店内審査に出したところ、なんとか融資承認をもらうことができたのです。

 

融資条件は、以下ですね。

 

地銀さんから「運転資金どうですか?」と提案があって、ダメ元で審査に出したら本日承認がおりました。

  • 資金使途:運転資金
  • 金額:500万円
  • 期間7年、金利1.2%
  • 保証協会付き

今回はセーフティネット4号で申請。千葉の地銀さんと初取引なので、今後は新築もぜひお世話になりたいw

 

というわけで、今回はなんとか運転資金名目で融資を引くことができました。

おわりに:不動産賃貸業に運転資金は難しいのか?

 

不動産賃貸業に運転資金は必要ない」というのは、金融機関では共通認識になっています。政府系の公庫でさえ、同じことを言われることがあります。

 

結論、不可能ではありませんが、条件がそろう必要があるかもしれませんね。

 

今回、私の融資が通ったポイント(前提条件)をまとめてみます。

 

  1. セーフティネット4号認定が取れたこと。
  2. 保証協会の事前審査で融資OKとなったこと。
  3. 地銀の担当者が頑張って稟議を書いてくれたこと。

 

融資が通って本申し込みをする際に、「運転資金なのに、なぜ支店内審査でNGにならなかったのですか?」と聞いてみました。

 

すると「支店でもそこが最大の焦点になりましたが、実際に売上減少があったので支援させて頂こう、という結論になりました」ということでした。これはセーフティネット4号が効いたということですね。

 

ちなみに今回の融資名目は、地代家賃・損害保険料・広告宣伝費・その他の手元流動性資金という内容でした。

 

これは邪推ですが、2月末だったので担当者が営業成績に追われていた面もあったかもしれません。担当者が、試しに出した保証協会の事前審査で承認が取れたので、急にやる気が出てきたのでしょう(笑)

 

もちろんコロナの影響で、少しハードルが下がっていた可能性はあります。あとは少額だと本部審査が無くて、支店内決済になりますから、支店長(または支店の融資責任者)がOKしてくれるかどうかが一番でしょう。

 

最後は、人や支店による部分は大きいかもしれませんね。

 

まあ、これで今年から来年あたりの経費は払っていけて、家賃インカムはどんどん再投資に回せるので、チャレンジして良かったです。

 

というわけで、今回は以上になります。みなさまの投資の参考になりましたら幸いです。

 

以下、関連記事です。

 

▼自営業・個人事業主が使える金融機関のご紹介です。

 

▼私の戸建て投資の収支や、儲かる物件の見極め方などご紹介しています。

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