ふるさと納税のメリットと思わぬ注意点とは!?

こんにちは。ペリカン(@Pelican0825)です。

 

「ふるさと納税はお得だよ!」「こんな美味しい特産物が届くよ!」と声高に宣伝されているので「自分もやらないと損かな」と思っている人も多いことでしょう。

 

今日は「ふるさと納税に興味あるけど仕組みがいまいち分からない」という人向けに、できるかぎりシンプルに仕組みを解説してみたいと思います。

 

またふるさと納税は、思わぬ落とし穴もありますので注意点にも触れてみます。

ふるさと納税の基本的な仕組みとは?

ふるさと納税は、厳密には納税ではなく「寄付」であるということです。

 

通常は、所得税・住民税はあなたの住民票がある場所(住所地)に納税しなければいけません。

 

従来の流れ

 

それが「ふるさと納税」によって、他の地方自治体にお金を寄付することで、あなたの所得税・住民税が還付(減額)されるので、結果として納税地を変えることができます

 

これはあなたが本来、住所地に納めるはずだった所得税・住民税を、他の地方に納めていることなります。したがって「寄付」なのですが、別の自治体に納税していることになるので「ふるさと”納税”」という名前が付いているわけですね。

 

ふるさと納税の流れ

 

ふるさと納税はあなたの故郷や、応援したい地方に寄付することができます。それにより地方活性化・地方創生に参加することができる、素晴らしい制度と言えます。

 

ふるさと納税の3つのメリットとは?

ふるさと納税のメリットは以下の3つですね。

 

  1. 返礼品がもらえる
  2. 所得税・住民税が安くなる
  3. 好きな地域・複数地域を応援できる

 

以下、それぞれ詳しく触れておきます。

 

1.返礼品がもらえる

ふるさと納税をしている人は、みなさんこれが一番の目的ではないでしょうか?好きな自治体に寄付したお礼として、返礼品としてお肉や海産物などの特産物をもらうことができます

 

たとえば長野県高森町に1万円の寄付をすると、お礼に長野県産シャインマスカット2kgをもらえます。

 

シャインマスカット

 

気をつけることとして、例えばシャインマスカットの場合は、毎年の収穫して発送可能になるのが9月下旬〜10月くらいになりますので、この商品の申請は、9月中旬くらいまでにしなければいけません。

 

このように生鮮品などはシーズンがありますから申込み期間が限定される商品もありますが、産地直送で旬のものが送られてくるのは本当に嬉しいことですよね。

 

2.所得税・住民税が安くなる

ここで「シャインマスカット1万円って高すぎるでしょ」と思ったあなた!ここからが本題です。

 

具体的には寄付金の額から2000円を控除した額に対応する税金を控除してくれます。つまり寄付した1万円から2000円を引いた残りの8000円分が、所得税・住民税から減額されます。

 

あなたは実質2000円でシャインマスカットを手に入れることができて、しかも8000円分も節税ができているという、すごいハイリターンな寄付なのです。

 

厳密には、所得税は還付され、住民税は来年度分が差し引かれます。たとえば、2017年1月〜12月の間にふるさと納税を行った場合は、、、、

  • 所得税 → 2018年3月末に還付
  • 住民税 → 2018年度分の住民税が減額

になります。

3.好きな地域・複数地域を応援できる

ふるさと納税は、あなたが応援したい地方自治体に寄付をすることができます。自分が生まれ育った故郷でも良いですし、親戚や知人が住んでいる地域でも良いのです。

 

しかも返礼品が必ず送られてきますから、返礼品の内容から選ぶこともできます。もし全国に複数の地域で欲しい返礼品があったならば、複数地域に寄付して返礼品をGETすることもできます。

 

返礼品は毎年変わる地域もありますので、このようにふるさと納税には返礼品を選ぶ楽しみもあるのです。

 

返礼品

ワンストップ特例制度が便利!

以前は、ふるさと納税は確定申告しないと所得税・住民税の減額・還付はできませんでした。しかし平成27年4月以降のふるさと納税より、寄付先が5ヶ所以内ならば、確定申告が不要になる制度ができました

 

「ふるさと納税には興味があるけど、確定申告なんて面倒くさい」と思っていた人にとっては大変便利な制度ですよね。

 

これにより、ふるさと納税する人の裾野が広がったのは間違いありません。

ふるさと納税の注意点は2つ

まず一つ目は、全員が節税効果があるわけではありません。当然ですが、税金が発生しない人がふるさと納税をしても節税効果はありません。特に、専業主婦の人や赤字の個人事業主などですね。

 

基本は、寄付額から2000円を控除した残りの金額が、税額控除されるところにふるさと納税の意味が出てくるのですから、税金を払っていない人がふるさと納税を利用しても、寄付になるだけで税効果はありません。

 

2つ目は、控除額に注意しましょう。

 

ふるさと納税はインターネットでいろんなサイトが展開していますが、調子に乗ってたくさん寄付していると、節税対策にならずむしろ損失になってしまいます。したがって自分の「控除上限額」をしっかりと事前に確認してから申し込むのが懸命です。

 

控除上限額は、あなたの年収・家族構成によって変わってきますが各種ふるさと納税サイトでも公開していますので事前確認を怠らないようにしましょう。

ふるさと納税サイト「さとふる」控除上限額の早見表

終わりに

ふるさと納税は節税ができて、返礼品も魅力的なので、サラリーマンの方や税金をしっかり納めている方にとってはありがたい制度です。

 

また寄付する側にも返礼品を選ぶ楽しみもあり、地域活性化にも貢献できるので、非常に面白いシステムだと思います。

 

以下、関連記事です。

 

▼節税対策以前に、まずは水道光熱費など家計の見直しが必要かもしれません。

 

▼老後に必要な生活費について計算してみました。一つの参考にご覧ください。

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